太陽の下で / 真実の北朝鮮 (Влучах Солнца)
メディアリテラシーの教材として一見の価値あり。ただ、これがフィクションだったなら(つまり、「ドキュメンタリー映画を演出によって創作してそれが事実であるかのように公開するという物語を描いた創作」であったなら)お気楽だけど、そうではないということが、リアルに重くのしかかる。
そして気付かされるのは、ではこの作品に描かれていたことを鵜呑みにしてしまったら、もともと「彼ら」が作(らせ)ようとしていたものと、同じではないかということ。(ラストのシーンは、起こった出来事は事実だったとしても、彼女の心の内や、発言している言葉の真意や、それまでの出来事との前後関係も何も、我々は、作り手によって構成・編集された結果しか見ることができない。)
【追記】
NHKのサイトで、本作の韓国公開時にその内容について紹介された番組のダイジェストが公開されていた。GJ!
http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2016/05/0512.html