思い出のマーニー
話のきっかけが現代っ子を特徴づけるにしてもあまりにナイーブ過ぎて、これならいっそ、「物語の中で主人公が成長しなければならない」という観念から自由になってはどうだろうか、本当の主題はそこにはないのではないかと感じた。(「物語」としてのお化粧のためだけにこじつけの成長を演出するぐらいなら、そんな脚本はゴミ箱へポイしなさい。)
その後に、そんな風に思うおいらは、同じように悩む人に対して思うことをそのまま言って傷付けてしまうのではないかと、そう気付かされて随分と落ち込んだのです。
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海風にたなびく髪の毛に、思わず息が詰まるかのような思いがした。