この世界の片隅に

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例えば、たまたま外ですれ違った赤の他人を捕まえてその人の人生を「良い」とか「悪い」などと評したりはしないように、何か映画や小説やアニメを見て、そこにある人(登場人物)の人生が描かれていたときに、そのこと(作品)をわざわざ「良い」とか「悪い」とか言うようなことがそもそもナンセンスなんじゃないかと、そんなふうに思うに至ったのです。

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昼の回、満席で入れなかったので初めて使うバス路線に乗ってスーパー銭湯に来て冬の雨に打たれながらの露天風呂を満喫していたらロッカーの鍵を落として親切な方に届けてもらっていたりするなど。

そして夜の回、その温泉上がりにビールひっかけてホロ酔いで観てきたりしたもんだから、終始、雑巾を絞るみたいに涙が止まらなくて激しく後悔。

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【追記】
この涙は、悲しさや同情ではなく、誤解のないように正しく表現するとすれば、「彼女がこのような後悔をしなくてよかったようにその出来事を防ぐことを自分自身ができなかった事に対する悔しさ」によるものであるというのが、現時点での私の答えです。