コクリコ坂から

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物語を読んでいるなぁという感覚になる映画.何度も観たいとか,誰かと観たいとかいうものではないけど,ふと,じっくりと浸かりたくなるような.

ただ,作り手がこの映画を届けたい相手の中に,自分は含まれていないのだろうなぁという疎外感がちょっと寂しい.

ジブリ作品に感心するのは,日常行為を日常として(本人にとって)淡々とこなす表現が上手いところ.深夜アニメみたいな,ただ学校に登校するだけにそんなハイテンションで365日生きていけるかよっというような違和感無く(もちろんそれは棲み分けの話で,どちらもあるから良いのだけど),自然に描けるのがすごいと思う.