20世紀少年 (第1章)

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http://www.20thboys.com/index.html

恐れ入った。

「原作を忠実に再現」という評判は聞いていたけど、まさかここまでとは。コマ割り自体が表現として成り立つ漫画と違い、それをワイドスクリーンの固定された枠で映し出した時に、一歩退いた視点を想像するとすごく違和感があるのではないかと心配していたのだが、それは杞憂だったようだ。

むしろ、漫画という媒体ではオーバーなまでに強調されがちなキャラクターの個性を違和感なく受け入れられるのは、有名俳優を惜しげもなく使ってこそか。もしこれが漫画原作でなかった、恐ろしく浮いた出演者がまさに「俳優の無駄遣い」になっていた可能性が大。(最近の邦画にはそういう作品が多すぎる)。それはもちろん、俳優陣の演技力あってこそなのだけど、それにしてもキャストがハマりすぎである。子役までよく集めたなぁ〜。(竹中直人なんか、たった1シーンの出演なのにあんなに笑いを取って行きやがって卑怯だーー・笑)

ただ、原作を読んでいたからこそ身震いするほどに感動したわけだが、原作を読んでいるが故に、展開にハラハラドキドキできないという皮肉。

細かいことを言うなら、「あたかもリアリティ」信者としては、生物化学テロに対する初動のなってなさ(被害者を路上に放置の救急とか、現場のごく近くで道路を封鎖する警察とか、防護服も無しに出動する自衛隊とか、遺体を撮影・放送するマスコミとか(そもそも立ち入り禁止だろ常考))には突っ込まざるをえない。

第2章は1/31公開。見に行く。