本と鍵の季節

本と鍵の季節

本と鍵の季節

米澤氏作品の登場人物の、相手が言葉にしない心情を察することを是とする(ことで関係が成り立っている)が、自分自身が言葉にせずに察せられることは恥じている(と、私は解釈するのだが)という性格が、自分自身を見ているようで共感するところは多いのだけれど、ただ、いつまでたっても変わらないのを見ていると、いい加減にしろと腹立たしく思ってしまうことも無いではない。(全然別々の作品で登場人物同士の関連は無いので、彼らに罪は無い。言いがかりである。)