ちはやふる (上の句)

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http://chihayafuru-movie.com/

冒頭からのタイトルバックのエフェクトが格好良すぎて、感涙。こんなん見せられたら、おいらも何か創りたくなってしまうやろ!

設定・シナリオの改変も、ちゃんと1本の映画として(原作に依存しない)尺に収めつつも筋の通った、よく練られた改変であると感じた。ただ1点、太一が自身の**感情をこの時点ではっきりと表明したことは、当然この後の展開は大きく変わるはずなので、後編も見逃せない。

しかし一方で、原作の何が魅力でこれほどハマったのかと言うとそれは、登場人物の成長が丁寧に描かれているからであったのだけど、さすがに2時間の映画ではそこまで掘り下げられなかったか、なんだかフツーの最近の映画なっちゃたなぁ〜と思いながらエンディングを迎えて明かりが点いて、いやいや待て待て、お前(おいら)はそんな、手取り足取りテーマを与えられて解釈も与えられないと映画も満足に楽しめない人間に成り下がってしまったのかと、出来不出来ではなく、作品を観て胸を打たれて、感じたことがあったのだとしたら、それで十分、その作品には価値があったのではなかったのかと、思い直させられたわけです。うん、そうだよ、だってまだ、ドキドキしている。

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その、劇場版のオープニングがクリティカルヒット(例えるならば、NHKのど自慢で、イントロが流れた瞬間に合格のチャイムが響いたような。)だったのだけど、その後DVDを借りてきて見ると、あまりに素っ気なく短く編集されてしまっていて酷くガッカリした。なにそれ・・・